【脱資本主義】ポストキャピタリズムの可能性③

前回の記事では、なぜポストキャピタリズムの可能性が語られているのかについて3つの理由をもとにお話してましたね!では、誰もが『お金・時間・モノ』を手にいれられるようになったその時には、人々は何を求めるのでしょうか?

みんな幸せになる方法を知っている

現代では資本主義社会で価値があると定義されていた、3つを手に入れても幸せになれないことを理解している人が多いようです。では幸せになるためには何が必要だと思いますか?
答えは『精神的な報酬』です。
例えば、感謝や共感、自己成長や自己承認欲求です。つまり、欲求階層が上がっており、お金やモノでは幸せになれないことを知っているんです。そしてモノ消費からコト消費などと言われてます。

ビジネスモデルの変化!可処分所得→可処分時間→可処分精神!?

時代を遡って経済の流れを見ていくと面白いことに、人々が何を求めていたかが顕著に見えてきます。
戦後、日本は高度経済成長期で沢山のモノを生産して成長してきましたね。私たちはそれを買うことにより欲求を満たしてきました。高級時計や高級車を持っているとステータスになった時代です。企業は私たちの可処分所得をいかに取るかを考えて沢山のモノを生産してきました。
そして、インターネットの発展により企業は次のビジネスモデルを構築します。
それが、SNSや動画配信サービスといったインターネットコンテンツの制作です。面白いことに現在、アメリカで時価総額上位にランキングしている企業のほとんどがGoogleやFacebook等のIT企業です。
これが何を意味するかというと、可処分所得から可処分時間にターゲットを変えてビジネスを行っているということです。
これは日本でも、現在そして今後もさらに競争が激しくなっていくことが確実ですね。
このように、お金から時間、そして次は可処分精神をターゲットにビジネスモデルが変化していくのではないでしょうか?

まだまだ資本主義を抜けるのは時間がかかる。

とはいえ、まだまだ資本主義の次の時代に移行するためには、そのための課題やインフラを整えることが必要でそれらは簡単にできることではありません。
しかし、少しづつ可処分精神をターゲットにしたビジネスも出てき始めております。
ビジネスを行う上で収益性を考えなければいけなく、どのように収益ではなく精神的な報酬のみで機能するのか、また、
消費者は価値主義だが、生産者は気持ちをや共感などを資本主義上で商品にしているにすぎないので結果、資本主義は脱却できない等、課題は沢山ありますが今後の世界の動きが楽しみですね!
そして、価値主義に移行した時”幸せ”はGDPで測れるのでしょうか?

色々妄想は膨らみますが、皆さんもご自身の幸せについて改めて考えてみてはいかがでしょうか?

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