
クラウドからエッジ?注目されるエッジコンピューティングとは?
最近テクノロジー界隈で使用されはじめた「エッジ」
今回は、こちらの専門用語について解説させていただきます。
以前、IoTを加速させる「5G(ファイブジー)」について記事を書かせていただきましたが、こちらのエッジコンピューティングもIoTに貢献するテクノロジーになります。

エッジコンピューティングとは?
エッジコンピューティングとは、簡単にいうと、データ取得が近い場所で処理をしてちょーだい!というインフラ技術のことです。
どういうことかといいますと、今まではサーバー(クラウド含む)上に一度データを転送し、転送されたデータを計算し、返却するというのが一般的でした。
エッジコンピューティングは、ネットワークに繋がった端末やそれを制御する”サーバー”に負担をかけず、さらに全体のパフォーマンスを良くします。図にすると下記のようなイメージ。
引用:超初心者向け「次世代通信5G」と「超分散型エッジコンピューティング」とは
エッジコンピューティングにシフトしていく
数十億台の機器がネットにつながるような未来の「超データ社会」を想像してみてください。
中央集権型のクラウドはここ数年、コストの低さと柔軟性を実証してきたが、IoTの到来で回線への負担が増しています。
極端な話、データを収集する端末や機器内で計算処理がいち早くできるのであれば、5Gの通信回線をつかってデータを転送する必要ないかもしれません。
「あらゆるスマート機器をクラウドで動かす必要はない」
という考えになり、クラウドとのデータのやり取りをなるべく抑える必要性が出てきます。
そこで必要になるのがエッジコンピューティングなのです。
CBインサイツのデータによると、世界のエッジコンピューティングの市場規模は22年には67億2000万ドルに達すると言われています。まだ発展途上とはいえ、クラウドが担う一部の分野ではエッジコンピューティングの方が有用となる可能性があります。
エッジコンピューティングを使えば、データが生まれた地点(例えば、モーター、ポンプ、発電機、その他のセンサー)の近くで処理できるため、クラウドとやり取りする必要性が減ります。
クラウドに送るデータ量が減れば、クラウドとIoT機器を行き来する際に生じる遅れもなくしやすくなります。
一方で、エッジコンピューティング技術を内蔵しているハード機器の責任は増します。こうした機器にはデータ収集用のセンサーに加え、データ処理用のCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)が搭載されています。
エッジコンピューティングが普及し始めるのに伴い、エッジ端末に関連するもう一つのテクノロジーである「フォグ(霧)コンピューティング」について理解しておくことも重要です。
こちらに関しては、別記事で記載させていただきますが、データと人工知能(AI)技術を取扱い、アプリケーションやシステム開発を行う弊社にとっては、こういったインフラ技術を抑えた上で設計しております。
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