日本のAI技術は世界と比べてどうなの?

最近では、AIについてのニュースやサービスが多くリリースされており、すっかり皆様の日常にもAIというワードが自然と出てくるようになったのではないでしょうか?
産業革命後、日本は高度経済成長期を超えて見事先進国の仲間入りを果たしましたが、AIに関して、世界と比べると日本のAI技術はどの程度のものなのでしょうか?今回はAIにおいて世界と比べた日本の立ち位置を書いていこうと思います!

                     結論:日本のAI技術はかなり遅れている

結論から申し上げましたが、現状では日本のAI技術はかなり遅れていると言われております。
しかも巻き返しができないほどの遅れです。日本でAI研究の第一人者である東京大学の教授、松尾豊さんは3周遅れだとも仰っております。
それでは何故ここまで世界をと比べて遅れをとってしまったのでしょうか?
その理由は大きく分けて下記の3つです。

1、グローバル化に対応できなかった
2、政府・民間の投資予算が少ない
3、人材確保が難しい(リテラシーが低い)

上記の3点について説明していきたいと思います。

1、グローバル化に対応できなかった

まず始めに1、グローバル化に対応できなかったことについて触れていきたいと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、今から30年前、平成元年の世界の企業の時価総額ランキングはTOP20をほとんど日本の企業が席巻しておりました。
皆さんおなじみのNTTやメガバンク、東京電力等の日本を代表する企業です。日本を代表する企業は当時世界を代表する企業だったのです。
それが現在の世界の時価総額ランキングでは、アマゾンやマイクロソフト、フェイスブック等の世界中にサービスを展開しているIT企業が多く見られます。そして当時世界の企業だった日本の企業は一社も確認することができません。
面白いことに、42位まで遡るとトヨタが確認できました。

 
上記画像を見ていただいた通り30年でひっくり返されてしましました。そして右に国旗が掲載されているのでわかりやすいですが多くの企業がアメリカと中国です。
これが現実です。

何故、日本企業がこの時価総額ランキングから姿を消してしまったのかというと理由は明確です。戦後、日本は優れたものづくり技術のより資本を築いてきましたが、一転してITによる産業革命では日本は大きく出遅れてしまったのです。
そして皆さんが今こうやってWindowsやMacOS(iPhoneやandroid)を使ってインターネットに接続し、グーグルを使ってアマゾンやフェイスブックを使っているこの現状が全てです。見事なまでにアメリカの企業が作ったインターネットインフラの上に私たちはいます。

前置きが長くなってしまいましたが、ITによる産業革命で負けてしまった日本は次の革命である第4時産業革命(AI、IoT等)ではまず勝てる見込みがありません。
何故ならばAIやIoTは莫大なデータ量の基盤があってこそできる革命です。皆さんが海外製のサービスを使用している間、日本を含め世界中のユーザーデータをアメリカは取得し続けています。
上位にランキングしている中国は世界のシェアは低いものの圧倒的な人口による莫大なデータ量を保有しています。
果たして自国のデータすら持たない日本が世界に勝負できるのでしょうか?

これが日本がAI開発において遅れてしまっている原因の一つです。

2、投資が少ない

2つ目の理由として、投資額が少ないことがあげられます。これは上記のIT産業革命時にも言えることですが、ざっくり言うと、日本は先端技術に対しての投資は様子を見ながら行うのに対して、アメリカは先端技術に対して大胆に投資するスタンスです。この差が研究や教育の格差に顕著に出ることになります。結果論で一概には言えませんが、製造業による産業革命時に上げた利益をIT産業革命時にもうまく投資が行えていたら日本は今頃世界のTOPに君臨する国になっていたかもしれませんね。

そして昨年2018年の日本、アメリカ、中国のAIに対する官民合算予算は下記の通りになっています。

アメリカ :政府 → 5000億円 + 民間企業 → 7兆円    = 7兆5000億円
中国   :政府 → 4500億円 + 民間企業 → 6000億円 = 1兆500億円
日本   :政府 → 770億円  + 民間企業 → 6000億円 = 6770億円

アメリカとの投資額に差額は6兆円にも登ります。これだけ予算がひらけばアメリカよりも先をいくことは難しいですよね。さらにアメリカがお金をかけて研究した論文も日本人は英語が苦手なので情報を読み解くことに時間がかかります。

AI市場においてもアメリカにプラットフォームを取られると格差は開くのが目に見えております。もうお分かりだと思いますが、かつて先進国だった日本は既に存在しません。

3、人材確保が難しい(リテラシーが低い)

最後に、AIに関する人材確保が難しいことが上げられます。
理由は上記2つの理由により明確ですが、研究や教育に投資しなければ人材は育ちません。そして、育たなければ情報も取れない上に、リテラシーも低いままです。
日本人の多くがAIにより仕事が奪われると言っていたり、なんとなく怖いと思っているのはリテラシーが低いことが原因なんではないかと考えています。人間は生存本能により、知らない物や理解できない物には恐怖を覚えます。

しかし、最近はAIベンチャー企業も増えてきており東京を中心に400社程存在しているので、20〜30代の方が積極的にAIの開発や研究を熱心に行なっております。
昨年のデータですと、AIに精通している研究者は国内には500人程度と言われておりましたので、少しずつでも増えていっているのが嬉しいですね。

最後に

あくまでも予想なので、ネガティブな内容を多く書いてしまうことになりましたが日本ならではのAI技術も出てきていたりと負けずに頑張っている開発者も多いです。どちらにせよ、AIが私達の生活をよくするための技術であって、使い方をしっかりと学ぶことができればとても便利で私達の生活を一変させてくれる物なので是非少しづつでもAIリテラシーを上げてみてはいかがでしょうか?

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