MECEについて

人に何かを伝える場面において、伝えるべき結論ははっきりしている。
しかし、どのように情報を整理して伝えれば相手から見て自分の結論が「なるほど」と思えるように説明できるのだろうかと悩んだ経験はだれしもあると思います。そこで今回は話しの重複、漏れ、ずれをなくす考え方のMECEについて取り上げてみたいと思います。

MECEとは

MECE(ミーシーまたはミッシー)は「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取ったものでで、「ある事柄を重なりなく、しかも漏れの無い部分の集合体として捉えること」を意味します。

使用例

とある会社の従業員を分類する場合の考え方にMECEを当てはめてみます。

・正しく分類の場合
– 正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト
– 20代社員、30代社員…

・重複がある場合
工場勤務社員、在宅勤務社員、正社員

・漏れ、重複がある場合
20代以下の社員、管理職
(30代以上の非管理職は?20代の管理職は?)

メリット

考慮漏れを防ぐことができる

考える対象を見落としてしまえば、正しく進めることも、問題を解決することもできません。
例えば社員育成の施策を検討する際に、先ほど例示した「20代以下の社員と管理職で分ける」という考え方をすると、漏れてしまっている「30代以上の非管理職」に対する施策は
全く考慮されなくなってしまいます。MECEな考え方を身に付ければ、考慮漏れという事態を防ぐことができます。

効率よく考えることができる

重なりなく考えられるようになり、全体像を意識しながら効率よく考えることができます。
例えば残業時間が増えている原因を突き止めようとした場合。MECEに考えられていないと「お客様からの注文が増えたことが原因?、業務フローが変わったことが原因?…」と際限なく考えることになってしまいます。このような考え方では、いつまでたっても考える対象の全体像が見えず、「よし、もうこれ以上は考えなくて大丈夫だ」と納得できません。MECEな考え方を身に付けていれば、例えば「考える対象を『部門』という切り口で分けて、各部門ごとに残業時間が増えていないかを確認していこう」と効率よく考えることができます

終わりに

MECEは、「抜け漏れをなくす」ことを念頭におき、全体像を把握するための概念です。特にビジネスにおいては、全体を俯瞰しようとする思考が重要視されます。しかし、スケジュールに追われれば追われるほど、目の前のタスクをこなしていくことに精一杯になりがちですが、まずは全体を正しく俯瞰する必要があります。MECEをきちんと身につけるために、仕事の中で「情報を整理する」「問題を切り分ける」必要がある場面に出くわした際には、頭の中だけで考えず、紙に書き出してMECEを意識して整理しながら考え、プロジェクトを進めていこうと思います。

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