
RPAツールの種類と選定について
前回の知ってる?RPAに引き続き、今回はRPAツールを紹介します。
代表的ツール
世界のRPA市場における代表的なRPAツールとしましては、
シェアランキングの世界3強といわれる
・Automation Anywhere
・Blue Prism
・Ui Path
日本国内市場では、
・BizRobo!(RPAテクノロジーズ社)
・WinActor(NTTデータ社)
が有名です。
RPAツールは、大きく「サーバ型」「デスクトップ型」の2種類に分類されます。
これらの違いは、ロボットの働き場所の違いとなります。
ツールの種類
サーバ型
サーバーにロボット(ソフトウェア)をインストールすることで、クライアントPCの自動化業務を実行するのが「サーバー型RPA」です。
サーバー型のRPAは、サーバーを構築し、ロボットをインストールしていく必要があります。
デスクトップ型とは違い、個々のパソコンにではなく、サーバーにRPAツールをインストールします。
ロボットをサーバーで集中管理し、シナリオはサーバーアプリケーションのスケジュール機能を使い、実行します。
オペレーターの手を介さない、データ加工や集計など、いわゆるバックヤード業務において、作業の自動化や効率化を図ることができます。
デスクトップ型
クライアントPCにソフトウェアをインストールすることで、個々のデスクトップ上の自動化業務を実行するのが「デスクトップ型RPA」です。
個々のパソコンにインストールするため、個人作業の自動化を迅速に行うことが可能となります。
特徴まとめ
それぞれの特徴をまとめますと、下図のようになります。
参照:SELECK
RPAツール選びで考慮すべきこと
業務の整理とRPA適用作業のリストアップ
工数削減に大きく寄与する作業や、業務プロセスの変更頻度が少ない作業を対象とするなどの適用基準を設定し、どのRPAツールを使うべきかを絞り込みます。
継続的な運用のしやすさ
運用開始した後に発生した課題の解決やさらなる改善にも対応できるよう、RPAの設定を調整していく必要があります。
画面上から視覚的に簡単に設定ができるRPAツールもあれば、プログラミングのような詳細な設定が必要なものなど、様々なRPAが提供されているため、
運用後にもメンテナンスがしやすい製品を選ぶということも重要です。
サポート体制
何らかの原因でRPAツールが停止してしまった場合の対処方法を決めておく必要があります。
停止時の作業の流れはもちろん、RPAベンダーの日本語サポート体制の考慮が必要です。
コスト
RPAの種類や特徴によって、費用面で大きな差があります。
また、RPAのライセンスは大きく分けると、買い切りの場合と月額/年額の利用料を支払う場合の2通りがあるため、どちらを選ぶことも可能です。
まとめ
個人的には、運用後に初めてわかることも出てくるため、初めての導入の場合は特に、運用のしやすさを重視してツール選定をしたいと感じました。
前回の記事で触れた通り、現在はまだクラス1の段階のRPA活用ではありますが、今後の技術の発展で登場するであろう、クラス2やクラス3に対応したツールが登場する日もそう遠くないかもしれず、今後の展開にも目が離せません。
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