
人工知能(AI)とは?
はじめに
人工知能(AI)とは何かと聞かれると自信をもって答えられないという方は意外と多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそも人工知能とは何なのか?といった内容をはじめ、AIとロポットの相違点や種類、強いAI・弱いAIなどについて、
簡単に解説していきます。
AIとは
AIの正式名称はArtificial Intelligenceといい、AIとは人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムを指すIT用語です。
ロボットとの違いについて
まずは混同しやすい人工知能(AI)とロボットの違いについて考えてみましょう。
AIは人間でいうなら “考える機能を持った” 「脳」のことを言い、ロボットは 『命令どおりに動くだけ』 の腕や足に該当し、これらは全くの別物です。
ロボットはプログラムなど、外部情報の入力に従って動くだけのもののため、あらかじめプログラミングされていないことに対しては対応ができません。
一方、AIは自ら思考する能力が備わっているため、事前のプログラミングがなくても一度作ってしまえば人間の手を離れても自発的に発展し、対応することができます。
つまりロボットと人工知能の違いは『人間のような自律思考が可能か否か』ということです。
AIの種類
AIの種類としては、主に「特化型人工知能(AGI)」と「汎用人工知能(GAI)」の二種類に大別できます。
特化型人工知能(AGI)とは『Artificial General Intelligence』つまり、個別の領域、分野にのみ特化して能力を発揮できるAIのことで、人間以上の能力を持つものが既にいくつか実用化されています。
例を挙げれば、囲碁、将棋、チェス、リバーシ等のボードゲーム解析ソフトや、Googleの自律走行型自動車などです。
もう一方の汎用人工知能(GAI)とは、『Growing Artificial Intelligence』という名の通り、
AI自身による自己理解、自律的自己制御によって成長することができるため、人間の設計時の想定を超える働きが期待できます。
しかし、多種多様で複雑な問題を解決しなくてはならず、開発の難易度も上がり、課題も多いため、実現されているものはほぼありません。
弱いAI・強いAI
強いAI・弱いについて解説します。
前述のAGIのようなある一定の決められた枠内で試行するAI、すなわち人間の能力の補佐・拡張が目的という程度の性能しか持たず、
あらかじめ決定された範囲以外では何もできないAIを弱いAI、そして、GAIのような、決められた枠を超え多種多様で複雑な問題を認識、理解、対応、自己判断できる学習機能を持って
意思決定ができるAIを強いAIと呼びます。
今後について
日本には人口減少による労働者不足という大きな社会問題を抱えており、解決策としてAIを導入しなければならない状況があるため、
差し迫った社会問題の解決に寄与する分野から順に活用が進むと考えています。
例えば、後継者不足による知識ノウハウの伝承問題にきましては、
エキスパートの方々の知的資産、技術資産などの暗黙知を機械学習により覚えさせることが出来さえすれば、後継者不足によって継承が途絶えることなく、
知見を資産として抱えることが可能となります。
この資産を活用する環境を整えることができれば、AIのみだけでなく日本全体が発展することができるのではと思っています。
先生
勉強になります!!